大陸を支配し、強大な権力を持つサイ王国に、比類なき美貌を持つ女性――李紅蘭（りこうらん）がいた。「その男の首をはねろ」といった言葉で知られる冷酷な皇后として、内外から恐れられていた。紅蘭は鉄の意志と優雅さを兼ね備えた統治を行っていた。ある日、大臣たちの助言を受け、彼女は夫を迎えることを決意する。相手は？属国・蜀の第五王子、王龍恩（ワン・リュエン）。「はっきり言っておくが、私の夫にふさわしい男はごくわずかだ」「私は決して自らの意志であなたに屈服するつもりはない」。美しき皇后とハンサムな王子という、完璧な組み合わせに見えた二人は、やがて激しい意志の衝突へと発展していく。龍恩はどんな秘密を抱えているのか？後宮には何が隠されているのか？そして、恐れられながらも運命づけられた皇后、紅蘭を待ち受ける運命とは？壮大な東洋の帝国を舞台にした、政治的陰謀、毒舌、そして隠された真実に満ちた、目もくらむような危険なロマンス!